現在新型コロナウイルス感染症の終息は見通せず子どもたちはさまざまな制約を強いられた生活を続けています。貧困、教育格差、虐待などの課題がますます深刻化するなか、不登校や自死の数は過去最高となり、子どもが不安や悩みを相談できない状況になっている可能性も指摘されています。
すべての子どもが安心・安全に学び育つことができる学校・地域・社会をめざし、今回、福岡高教組では北九州地区で教育講演会を開催します。保護者・地域・NPO等の方々ともこの機会を共有していきたいと、現在準備を行っています。
この教育講演会はWEBでも配信しますので、ぜひご参加ください。参加希望の方は下記の申し込みアイコンよりお申し込みください。
以下、講師の竹川さんの紹介を記載します。(北九ブロック教研ニュースより抜粋)
実は竹川大介先生と我々は初めてではない。数年前に北九州市立大学での北九ブロック教研で一度講演会をしていただいた。その時は「北方シネマ」というドキュメンタリー映画館を定期的に主催している、ひげのある大学の先生という勝手なイメージでお願いに行った。
2~3回も足蹴く通って頼みに来るおじさんたちに根負けして引き受けてくれたと思う。
そして、講演開始直後、「高校時代は受験勉強中心であまり思い出はありません。でも。授業の中で味のある、印象深い先生たちは今振り返るとたぶん組合の先生だったと思います」という言葉に当時の私たちは同じ教育者というだけではなく励まされた気がして印象的だった。
先生は自由な学風の京都大学に入学し、友人たちとラジオドラマ劇団を立ち上げたり、京都駅の中にJRのミニコミ誌の編集部を構え活動していた。そんな京都大学の中に「自主ゼミ」という独特な学びの手法があった。「自主ゼミ」とはカリキュラムと関係なく、学生たちが教員と一緒になって特定のテーマの研究を行う集まりである。そこでは年齢、立場(学生、院生、教員等)に関係なく対等に運営され、互いに批判し高め合う存在で竹川先生は大いに刺激を受けた。
大学院時代、沖縄石垣島でアギヤーという潜水追い込み漁の研究のために現地に出かけ、実際に船に乗って体当たりで参加した。この時に「フィールドで学ぶ」という知識だけではなく、実体験から得られたデータを生かした立体的な論文(学び)を発表した。
竹川先生自身はそこから、沖縄県のサンゴ礁自然再生プロジェクトのメンバーとして活動したり、バヌアツ共和国のフツナ島の経済問題(島の豊富な解散資源が流通の問題で現金収入が得られず、若者たちが今を離れ、伝統的な漁法存続の危機)の解決のため、海産物を冷凍真空パックし、大都市に空輸販売ルートの開発に多大な貢献するなど、「フィールドワーク学」は単なる学びで終わらず、社会を変える「プロデューサー」として活躍中である。
福岡高教組 教育講演会 開催のご案内
期日 2022年10月1日(土)
時間 12:30 受付 13:00 開会 13:10~14:50 教育講演会
場所 西日本工業大学 おばせキャンパスA棟 〒800-0394 京都郡苅田町新津1-11
最寄り駅 JR日豊本線おばせ西工大前駅より徒歩1分
その他1 現地される方は当日現地にて受付をお願いします
その他2 WEBにて参加される方は、下記申し込みアイコンより申し込みください。